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帰りはまた妻に運転してもらえるので酒は大丈夫。
と、オレはハツヒコさんとゲンジさんとカンパイし、まずはビールをグイグイいった。
それを見ていたハツヒコさんに
「エイスケさん、結構イケるくちですね」
て聞かれ
「結構ではないですが、好きですよ。アルコールは何でも飲みます」
「じゃ、今度、飲みに行きませんか?ウチから歩いて行けるトコに、行きつけの居酒屋があるんですよ。帰りは心配しなくても大丈夫です。その時はウチに泊まってって下さい。空いてる部屋はいっぱいあるんで」
彼は、ちょっと酔ってはいたが、人懐っこい笑顔でそう言った。
その表情はゲンジさん譲りであろう。
オレも同じくらい酔っていて、気疲れも軽減してきて、以外とこの場を楽しいと感じて来ていた。
結局、否定、気持ちが後退りしていたのは、親同士が一緒になって、今まで全然知らないアカの他人と強制的に家族にされて、付き合って行かねばならないということに拒絶感と抵抗感があったからだろう。
しかし、会ってみて、彼ら、ゲンジさんハツヒコさんとも、昔っからの友達みたいな感覚で、気やすく、これからも上手く付き合っていけそうで、問題は何も無さそうな感じがする。
なんて思いながら飲んでいると、オシッコに行きたくなって来たので
「ゴメン、トイレ貸して貰えますか?」
と言うと
「ああ、こっちです」
ハツヒコさんが行こうとした時、多分、すぐ後ろに居たであろうハツヒコさんの奥さんのカスコさんが
「アラ、アナタ、私が案内しますよ」
と、割って入って来た。
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