虚しき道化師

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オレはトイレへ入り考えた。

(なんなんだ？一体相談て。なんか変なトラブルに巻き込まれてもイヤだな〜)

それに、電話番号を教え合ったのにも後ろめたさがあった。

(まだ会って２回目だからな〜。いくら親族になったからってキミにナイショじゃマズいわ。かといって、さすがに言えない)

「なんでアンタなんかに相談もちかける必要があるのよ。なに？電話番号交換した？おかしいんじゃないの？」

などとムチャクチャ、ブーたれ、罵倒されるのは目に見えている。

(キミはボヤキ星人だからなぁ…しかし、ダンナの何を相談したいのか。オレに？女同士、妻の方に話しを持って行くのがフツーじゃないか)

トイレで長々と考えていても仕方が無いので、庭に戻ったが、カスコさんは、オレに目も向けず、妻とくっちゃべってたり、ゲンジさんやハツヒコさんに酌をしていた。