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私が黙って、おとーさんを睨んでいると
「それに、オレがオマエのお母さんより先に死んだら、オレの遺産は、さっきも言ったように、お母さんに半分いくが、それは間接的にオマエやエイスケ君の元に行くことにもなろう。
お母さんの人柄から、大金が入ったからって、ストレートに使う人じゃ無さそうだからな。
オマエら家族に残すと思う」
「なんで私のお母さんの、そんな性格とか判るのよ」
「実はな、オマエのお母さんがやってる、ゲートボールクラブに、オレも参加するようにして、お母さんに求愛した所、OKを貰ったんだ」
なんて言い出したのよ。
私に隠して、もうそんなトコまで動いてたのって、ビックリして飛び上がっちゃった。
「イヤよイヤよ。お母さんと結婚なんて、
おかしいわよ。私、絶対、賛成出来ない」
駄々っ子のように、彼の大きな胸板を叩いたわ。
どう考えたって、おかしいわよね。
するとおとーさん
「なんだよオマエ、もしかして…おかあさんとの夜の生活を心配してるのか?
それなら大丈夫だ。
オレはサツコさんには、自分はインポテツ
性交不能症で、もうエッチなど出来ない体なんだということにしてある。
それに対し彼女も
『それは全然かまわない、というか、私ももうこの年だし、そんなことはこれっぽっちもしたいとは思わないから好都合ですよ』と言ってくれたんだ。
そりゃ、公園を散歩する時があれば、手くらいは繋ぐだろうが、それ以上はおかあさんには触れないことを約束する。だから安心しろ」
って。
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