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おとーさんの言った通り、その後も私達の関係は変わらなく続いた。
彼は私を抱いたアト必ず
「オマエのおかあさんには手も触れてない」
と言うようになった。
私はそれを信じるしかなかった。
あ、そうそう。
ハツヒコさん夫妻に会った感想も述べるわね。
ハツヒコさんは、おとーさんの言った通りの人だと思った。
優しい感じの気やすく話しやすい人。
一緒に居ても無害な感じ。
アナタと何処となく似てるわよね。
性格がね。体型は真逆だけど。
カスコさんは、恐いオニ嫁的なイメージがあったから、会って、ちょっと面食らっちゃった。
私とは全然違う、スレンダー体型、清楚で白が似合う、お嬢的な感じ。
おとーさんが言ってたコトをするようには見えなかった。
でも彼女の瞳の奥には、何か、したたかさも感じた。
この人はおとーさんを殺そうとしている。
と思うとね、なんか、おとーさんと付き合ってるのがバレると、私も殺されるんじゃないか、人殺しに抵抗はないんじゃないかと、緊張しながら会話してたのよ。
でも、見た目、あーゆー女性に誘われたら、男は乗っちゃうわよね。
アナタの気持ちも判らなくはないわ。
それからほぼ1年が過ぎた。
カスコさんはおとーさんに手出ししなくなった。
ていうか、出来ないよね。
おかあさんトコで暮らしてるんだから。
作戦成功って思ってたんだけど…
ハツヒコさんが轢き逃げされ、亡くなった。
おとーさんはその時
「アレはカスコがやったんだ。
ハツヒコはカスコに殺されたんだ」
と言ったの。
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