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「仕方が無いの。おとーさんが悪いんじゃないわ。全て、アノ女が悪いのよ。
どーしようも無かった。
多分、どう動いたって、他の方法をとったって、結果は同じだったと思う。
どっちにしろ、こうなる運命だったの。
そう自分を責めないで」
って、その時は2人、抱き合って泣いちゃった。
その後は何事も無く、過ごしてたわよね。
私は相変わらず、おとーさんとチョクチョク密会し、充実した毎日を送っていた。
でも1ヶ月前、おとーさんは亡くなった。
アナタ今まで読んで来て、その内容で、
私にとって、どれだけ彼の存在が大きかったか、どれだけ彼を愛していたか、どれだけ彼の死がショックだったか判って貰えたと思います。
もう私も生きていても仕方が無いって思った。
死に方や死ぬ場所は特に考えてなかったんだけど、1度、おとーさんと一泊二日の旅行に行ったことがあるの。
5年前、S岡県H市ね。
唯一の、おとーさんとの泊まりの旅行は楽しかったわ〜。
その時のことを思い出し、懐かしさにフケってたりもしてた。
アナタとおかあさんには会社の旅行ってウソついちゃったけどね。
だからもう1度、ソコを訪れてみようと思います。
戻ることのない旅。
アノ時と同じトコ巡って、人生終わりにします。
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