社畜な金曜の夜

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社畜な金曜の夜

あー、仕事辞めたい。 南の島で釣りでもしながら暮らしたい。 会社爆発しねーかな。 ってかあの脳筋クソ上司突然死んでくれないかな。 そんなことを100万回くらい心の中で唱えながら今週もなんとか乗り越えた金曜日の夜。 開放感やら疲労感やらよくわからないテンションの体を引きずりなんとかアパートに帰る。 金曜の夜だけの俺の贅沢である缶ビールがやたらうまい。 これと言った趣味もなく、彼女いない歴=年齢。 生活があるから仕事辞められるわけない。 南の島にだって行けない。 会社は毎週必ず無事だし、上司も生きてる。 このクソみたいな生活を変える能力も勇気もない。 朝が来るから会社に行く。 仕事をして体を引きずるように家へ帰れば寝るだけだ。 結婚なんてできない。 そもそも彼女ができない。 そういえば最近性欲もない。 俺、人として終わってね? 子供の頃は楽しかったな。 夏は花火したり、プール行ったり。 冬はコタツに潜ってゲームして。気づいたら寝てたりな。 高校の頃もそれなりに楽しかった。 友達とキャンプ行ったり、祭りに行ったり。 恋愛とかは皆無だったけど。 大学も、まーそれなりに楽しんでた。 今思えば。 金なくてバイト三昧だったけど、好きな子ができてウキウキしたり、その子に彼氏がいてがっかりしたり。 スノボにも誘われて行ったりして。 脱・童貞したりして…。
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