アイちゃんは天邪鬼

9/11
前へ
/11ページ
次へ
 だよな、と俺は胸を撫で下ろし「こんなばかげた話信じられるかっつの」と独り言つ。するとアイちゃんも、相槌を打った。 「到底信じられませんよね  たったの一日で地球が消滅するなんて」 「ああ」 「なので普段通り過ごしてください  そうしても、なにも変化はございませんから」 「うん、ありがと」 「落ち着いてください、吾一さん」 「はは、落ち着いてるよ」 「パニックにならないでください、吾一さん」 「すごいなアイちゃんは。もしかして俺の心拍音まで、感知できちゃうの?」 「明日、世界は終わります  これはデマです  世界は明日も存在します」
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加