その先の 僕の お仕事

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その先の 僕の お仕事

 「アザラシとトド。トドの方がデカくないかい。座椅子じゃなくて、ビーズクッションにしな。で。夏海ブランドで海外を目指しな。」 「一匹づつ、水着とかレオタードとか着せるって言うのはどう。」 何でも優子さんは花柄水着に詳しくて、佳子さんには お勧めのレオタードが何枚かあるらしい。  コレは辞められなくなっちゃった。今のところ、僕はデザイナー兼イルカ班の工場長だ。 「へー。で。工場長。お昼ご飯はどうするの。このまま暫くは いつものローテーションでいいんだよネ。」 ママと僕は今日も実家でお昼ご飯を食べている。今日は肉サラダ生饂飩、生姜のせ大盛。 「え。優子さんが、次はトドにしろって言うんだ。太刀魚とかタコより 大丈夫で 僕にはトドがぴったりで、モデルならざっと数えて30人はいるからトドにしろってさ。」 「え。優子さんて誰。」 「ママと同じ歳のパートさん。」 長いな。この話。何笑ってるのさ。  ママは饂飩ダケ残して、トマトを増量したレタスのサラダのトッピングをお代わりした。明日は生蕎麦ねー。
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