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まだ先生のことに後ろ髪を引かれはしたけれど、ジリジリと灼けつくような暑さの中では、その絶妙なアプローチには到底勝てそうにもなかった。
「……じゃあ、ちょっと行こうかな」
「よかった、行こ行こ!」
普段は、あんまりナンパとかに乗ることもなかったのに、不思議と彼に付いて行くのは嫌じゃなかった。
「どう、うまいでしょ? ここ、オススメなんだよね」
「うん、すっごくおいしくて」
いざ甘味処に着いて、かき氷を頬張る。炎天下にずっと立ちつくしていたこともあって、それはことさらおいしく感じられた。
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