運命られた未来(あした)

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「……あいつの虐待は、僕が高校生になっても終わることなく続いて、正直もう限界だったんだ……。だからこんな未来しかないなら、終わらせたいと思って、あなたと同じ学校の生徒だった僕は、校舎から飛び降りることを選んで……。 だけど屋上から足が離れた瞬間に、気がついたんだ。僕がいなくなったら、誰があいつからあなたを守るんだろうって。それで僕は、死の間際に願ったんだ……お母さんを、助けたい……と」 そこまで話して、彼はひと息をつくと、 「そうしたら、ここにタイムスリップしてた」 神妙な面持ちで、そう話した。
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