75人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
「……あいつの虐待は、僕が高校生になっても終わることなく続いて、正直もう限界だったんだ……。だからこんな未来しかないなら、終わらせたいと思って、あなたと同じ学校の生徒だった僕は、校舎から飛び降りることを選んで……。
だけど屋上から足が離れた瞬間に、気がついたんだ。僕がいなくなったら、誰があいつからあなたを守るんだろうって。それで僕は、死の間際に願ったんだ……お母さんを、助けたい……と」
そこまで話して、彼はひと息をつくと、
「そうしたら、ここにタイムスリップしてた」
神妙な面持ちで、そう話した。
最初のコメントを投稿しよう!