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「付き合ってって、なんで……」
いきなりそんなことを言われて、わけもわからず困惑をする。
「いいじゃない、それに君、僕のこと意外と気に入ると思うけど。ほら、もっとよく僕の顔を見てよ」
唐突に何を言い出してと思いながら、あまりよくは見ていなかったその顔を、じっと見つめた。
……と、彼の言葉に感化されたからなのか、見れば確かに、意外と好きなタイプの顔立ちにも思えた。
「ね、気に入ってくれたでしょ? だったらちょっと僕に付き合ってよ」
「……でも、」
確かにタイプではあったけれど、ナンパまがいの声かけには、さすがに同意しかねていると、
「こんなところにいても暑いだけだし、僕とかき氷でも食べない? かき氷、好きでしょ?」
思わぬキラーワードを投げかけられた。
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