変えられないもの

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 「五十嵐さん?」  その声の主の隣には五十嵐さんの姿があった。  「あ、山本さん」  「何、もう知り合いだったんだ」  不服そうに呟く石橋遼河。  今日私を誘ったのは、五十嵐さんを紹介してくれる為だったらしい。そもそと彼女と五十嵐が知り合いだったことがこちらとしては初耳だった。  受付を済ませて部屋に入ると、3人の関係性を教えてくれた。  五十嵐さんと一緒に来たのは、中学の同級生だという佐々木絵美さん。この間、展示会で話していた人らしい。  石橋遼河は、佐々木さんとは中学校が一緒で、五十嵐さんとは高校で同じクラスで仲良くなった。  それからお互いに共通の友人であることがわかり、今回3人で遊ぶことになった。 とのこと。  「でも、山本さんまで来てくれると思わなかった」  この間はありがとね、と私に向かって五十嵐さんが言うと、佐々木さんも、この間の方ですか、どうやら気づいたらしかった。
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