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『急に、なんだ?』
『ヒューマノイド化した者たちが言葉を発したんだ!
エリアンはヒューマの言葉を理解しはじめてる・・・』
Lの兄、茶居孝史の表情が強ばっている。
『ヒューマノイドが政府組織を動かす、ということだな。
ヒューマノイドの侵略を阻止して、壊滅する方法は無いか?政府組織のヒューマノイドの頭をエクスブローダー弾で吹き飛ばしたら、いずれ我々が頭を吹き飛ばれるぞ』
Lは、ヒューマノイドが政府組織を支配して軍と警察組織を動かす場合を懸念している。
俺は考えを伝えた。
『俺たちが政府組織へ進入して、こっそりヒューマノイドを壊滅すればいい。
エリアンを攻撃するアンタの免疫細胞を、ヒューマノイドに注入する方法を考えてくれ!』
エルが何か閃いたような顔で伝えた。
『兄貴の免疫細胞を増殖して、錠剤にするとか、飲料水にするとかして、ヒューマノイドに飲ませる方法を考えてくれ!』
俺もLに同意した。
『それがいいぞ!免疫細胞を増殖して、飲ませりゃあいい。エリアンが水道水に紛れこんだように、孝史さんの増殖した免疫細胞を水道水に紛れこませるんだ』
『免疫細胞の増殖は可能だ。水道水の滅菌過程で、免疫細胞が破壊されない方法を考えなければいいのだが・・・。
ああっ!そういうことか!エリアンが搭乗型起動兵器を纏っていたのはそういう事だったんだ!奴ら、滅菌されるのを防止したんだ!奴らの搭乗型起動兵器を調べて、我々の搭乗型起動兵器で奴らの搭乗型起動兵器を破壊するようにすればいいんだ・・・。
わかった。急いで対策を練るよ』
『そっちで、作業できるか?』
『都内へ移動する方が危険だ。我々の搭乗型起動兵器ができしだい、ドローンに乗せて、水源へ投入する。
またな、連絡してくれ!』
そう言って脳内インプラントの映像通信が切れた。
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