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『それは不可能だ・・・』とマリー。
全てのヒューマノイドが官公庁内に留まっているとは限らない毒ガス発生装置を各官公庁の空調に仕掛けて、同一時刻に毒ガスを発生させても、ヒューマノイドを壊滅できない。・・・。
俺は思いついた。
官公庁職員は登庁と退庁時、セキュリティーゲートを通る。セキュリティーゲートでヒューマノイドは3D探査ビームを浴びる。この時、ヒューマノイドに特殊薬剤を注入すればいい。注入する薬剤は、旧ヒューマノイドのDNAだけに反応する薬剤だ・・・。
何だ?クラリスの考えと同じだ・・・・。
やはりLの兄、茶居孝史の免疫細胞をヒューマノイドに注入するしかない・・・。
マリーが言った。
『それと、官公庁にどうやって移動するんだ?アルギランのコロニーのエイプをワームホールで恒星アルギリウスへ送ったように、ヒューマノイドを恒星ヘリオスへ転送スキップすりゃあいいさ。
クピ、ヒューマノイドを転送スキップに、ターゲットロックオンできるだろう?』
『できるよお~』
『クラリス、エイプを恒星アルギリウスに送ったんだ。ヒューマノイドを恒星ヘリオス(太陽)へ転送スキップしていいよな?』
マリーはそう言ってクラリスを見つめた。
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