8人が本棚に入れています
本棚に追加
『まあ、良いでしょう』
クラリスは乗り気では無さそうだ。乗気でなくったって、クリラスは了承してんだ。早いとこ、実行に移そう・・・。
『クピ。異星体と異星体が体内に侵入したヒューマノイドを、恒星ヘリオスへ転送スキップしてくれ』
俺はクピにそう指示した。
『はい・・・。したよ』
あまりにも早い対応に俺は驚いた。
『何だって?』
『終わったよ。外を見てね。全て片づいてるよ』
戦闘気密バトルスーツにバトルアーマーを纏ったクピのアバターが、シャッターの外を示した。
銃眼となっているシャッターの隙間から外を見ると、倒したはずのヒューマノイドはいない。流れた緑かがった血液もない。
と言うことは、Lの兄、茶居孝史が話していた異星体は、一匹残らず恒星ヘリオス(太陽)へ転送スキップ(時空間転送)されたのか?
『そうだよ~』
『クピ!こんなに簡単に片づくなら、エクスブローダーを打ちこむ必要は無かったぞ』
『あたしが現われる前だから、気にしなくていいんだよ』とクピ。
『まあ、そういうことだ。気にするな。バスコ』
マリーは気軽にそう言った。
あまりに簡単すぎる。こんなに簡単に片づくはすがない・・・。
だが、クラリスが現われれば、こんなものか?なにせ、クラリスは宇宙意識が電脳意識空間を媒介にして現われている、電脳宇宙意識なのだから・・・。
最初のコメントを投稿しよう!