8人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
「第二波が来たぞ。撃てっ!」
エルがそう言っている間に、周囲のビルから銃声が響いた。こんな事なら、どうして機関銃を使わないんだ?
俺がそう思ったら、エルが言った。
「接近戦にマシンガンは不向きだっ。来たぞ!撃てえぇっ!」
俺とエルは、交番に群がってくるヒューマノイドたちの頭を撃ち続けた。近くのビルの入り口にあるセキュリティーゲートでも、銃声が響いている。
「ヒューマノイドの数が多すぎる!手榴弾はないのか!?」
「バトルアーマーに装備されてるぞ!良く見ろ!
だが、BB巡航弾(巡航ミサイル型手榴弾)でヒューマノイドの頭が吹っ飛ぶとは限らんぞ」
「何だって!?」
エルが何を言っているのか俺はわからなかった。
「てめえの胸に、手を当てろっ!」
俺は胸に手を触れた。仕事用のスーツを着ていたと思っていたオレの手に、戦闘気密バトルスーツと、その上に装着したバトルアーマーが触れた。
これは何だ?
『話すより精神波で伝えるのが早い。
バトルアーマーの装備は、
MA24改多機能KB銃、
MI6粒子ビーム拳銃、
超小型ミサイルP型迫撃弾、
超小型多方向多弾頭ミサイル・リトルヘッジホッグ、
巡航ミサイル型手榴弾BB巡航弾、
レーザービーム銃、
コンバットレーザーナイフ、
スカウターだ。
バトルアーマーには、それらと防御エネルギーフィールドのシールドを管理するAIがすでに装備されている。これでバトルアーマーの重量は30kgを越えるが、AIの制御で実際の重さも形もふだんは感じない。
わかったか?』
『・・・』
『わかったかあっ?』
俺は何を言われているのかわからなかった。
最初のコメントを投稿しよう!