二 たった二人の要塞

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『当初はAIが管理してスカウターにヒューマノイドを知らせるはすだったが、そんな事では間に合わないから、電動有機質のマイクロコンピューター・脳内インプラントを装着した。  我々は精神波で物事を感知してる。  わかったかっ?わかったら、撃ちまくれっ!』  俺はエルの説明で、身体に装着されている戦闘気密バトルスーツとバトルアーマーと脳内インプラントを理解した。  バトルアーマーに内蔵されたAIにによって、バトルアーマーと装備自体がステルス状態に保たれ、しかも重量をも制御している。  エルが言うように手榴弾で頭が吹っ飛ばなければ、ヒューマノイドは直ちに再生する。頭を吹き飛ばすのが最良の手段だ。 『理解した!』  俺は脳内インプラントを通じてエルに伝え、拳銃FN HiPerを撃ちまくった。同時に、脳内インプラントで、俺の消えている記憶の全てを知った。  その時はそう思った。
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