永遠の純粋

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***** こうして人智を超えた白麗の、 とにかく凄い神業を目撃した玲は…… (いったい何をどうやったら こんな事になるのか全然わかんないけど…… とにかく白麗って凄い子犬~じゃなくて、凄い(ちから)の神様だったんだねー!) と興奮しながら密かに本音を呟いてしまったが そんな事よりも、そろそろ もう 長い長い夜が明けそうな時間になったから 『さてと、これで佐竹達は二度と悪さが出来なくなったけど、 璃音の純金を狙っている連中は、コイツラだけじゃないからね、 だから なるべく急いで金塊の隠し場所を変えた方がいいと思うよ?』 「うん、私もそう思うから、なんとかして璃音さんを説得してみるよ」 って感じのフレンドリーな会話を普通にしながらも、 もう本当にそろそろ家に帰らないと家族に心配をかけるから (きっと白麗は全てを知っていたんだね…… いつも私を守ってくれてありがとう白麗、 本当はもっともっと白麗と沢山お喋りをしたいけど、 でも今すぐ家に帰らないとママと蓮に怒られるから、 だから今から私と一緒に、始発の電車で桜ヶ丘の街に帰ろうねー) な~んて不謹慎な事をついつい心で呟いていたけれど…… (うん、もちろん僕も玲の事が大好きだよ だって玲は何回生まれ変わっても、神の世界で大人気の女の子だからねー) なんと白麗は!心の中で直接大好きだと返事をしてくれたので なんだか照れくさい玲は、いつもの様に無言でモジモジと下を向いていたのに 次の瞬間、笑顔の白麗は 『じゃあ、そろそろ桜ヶ丘の街に帰ろうか?』 と優しい瞳で玲を見つめて一緒に帰ろうと誘ってくれたから 「うん賛成ー!じゃあ今から一緒に帰ろうよ白麗」 こうして清々しい笑顔の玲は 可愛い白麗と一緒に勝手口まで颯爽と歩いた後すぐに そのままの勢いで画廊のドアを一気に開けてみたけれど 勝手口のドアから至って普通に一歩を進んだその瞬間………! 「えっ!?えっ!?ええぇええ~!?!?」 なんと!玲は僅か1秒で…… 早朝の第一公園に戻ってきたから! 本日2度目の神業に驚きを隠せない玲は もちろんキョロキョロと(あた)りを見渡していた事は今さら言うまでもないが そんな事よりもこの直後、清々しい朝の空気が漂い始めた駅前の公園に…… 朝と夕方が溶け合った様にキラキラと輝く、美しい太陽が昇り始めたので 煌めく眩しい太陽を見つめる朝帰りの玲は思わず無意識に 「ねぇ白麗…すごく綺麗な朝陽だね~」と小さな声で呟いていたのに、 次の瞬間、どう言う訳か、 すぐ後ろに居た筈の白麗は…… 「えっ?…白麗?」 この時なぜかもう既に、そこに姿は全くなかった。
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