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いつもの分かれ道で藍を見送ってから、僕は自宅へと帰った。
「ただいま~」
そう言うと、奥の部屋から、
「お帰り。どうだった~?」
と声があった。
「博士、人の心って難しいね!
でも、僕はやっぱり藍が好きだって思ったよ!」
そう言うと、
「すごいな!」
「と言うか、この感情ってさ、ひょっとしてバグだったりするの?」
「いやいや、きみ自身の進化だよ。
マネをして、完璧に誰から見ても優れたものであろうとするよりも、誰かを好きだと感じた。つまり、愛を選んだ。
それは人の心を持つのと同じことなんだよ。
素晴らしいことなんだよ!
その気持ちの前では、完璧な存在なんて概念はちっぽけなものなんだよ」
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