月の光

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 いつもの分かれ道で藍を見送ってから、僕は自宅へと帰った。 「ただいま~」 そう言うと、奥の部屋から、 「お帰り。どうだった~?」 と声があった。 「、人の心って難しいね! でも、僕はやっぱり藍が好きだって思ったよ!」 そう言うと、 「すごいな!」 「と言うか、この感情ってさ、ひょっとしてバグだったりするの?」 「いやいや、きみ自身の進化だよ。 マネをして、完璧に誰から見ても優れたであろうとするよりも、誰かを好きだと感じた。つまり、愛を選んだ。 それは人の心を持つのと同じことなんだよ。 素晴らしいことなんだよ! その気持ちの前では、完璧な存在なんて概念はちっぽけなものなんだよ」
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