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藍は、さっきの授業中は、ずっとその画像作りをしていたのかもしれない。
でも、それを話題にすることにも飽きたのか、次はお気に入りのアイドルグループの画像を開いて、愛おしそうに眺めていた。
そうしてから、視線をスマホに落としたままで、
「サナ~。
今日も頼める?」
と言った。
お互いにとって、隣にいることがごく自然になっているからこそ出来ることなのだろう。
「もちろんいいよ~。
あ~でも、アサヒの後でもいいよね?」
アサヒか。
少し前にサナと付き合い始めた、学校一のイケメンと言われている男子だ。
運動も勉強も、なんでも完璧にこなす。
それに、彼のクラリネットの音色はとても素晴らしい。
そんなアサヒの演奏なら、僕も聴いてみたい。
この三人は、夏の終わりにある、街の夏祭りのイベントで演奏することになっている。
だから音楽には真剣になってるんだ。
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