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7
新幹線の出発の時間までは、まだ、しばらくあった。
あいつが缶コーヒーを二本買ってきて、その内の一本をわたしに渡した。
わたしたちはベンチに座って、黙ったまま缶コーヒーを飲んだ。
「じゃあ、そろそろ行くね」
缶コーヒーを飲み終えて、わたしが立ち上がろうとすると、
「あの」
ようやく、あいつは話し始めた。そして、
「また会える?」
と聞いてきた。
会いたいよ。
会いたいに決まっているよ。
だけど、じゃあ、あの子はどうするの?
「分かんない」
わたしが声を絞り出すように答えると、
「ちゃんとするから」
先程と同じ台詞を、あいつは繰り返した。
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