4人が本棚に入れています
本棚に追加
「ただ、ずっと傍に居てくれた友人に、何も返せていないことを思い出してね」
彼は魔人に微笑む。
「俺の願いは、君の願いを叶えることだ」
「……わかりました」
しばし呆然としていた魔人だが、その後、意を決して何かを唱え始めた。すると、周りが白く光り出し、アランはその輝きに包まれて意識を失った。
アランが目を覚ますと、前と同じベッドの上に居た。
魔人は何を願ったのだろうと考えていると、何かがおかしいことに気づく。最初は分からなかったが、視界がやけにはっきりしているのだ。
不審に思い立ち上がり、周りを見渡した彼は、鏡に映った自分を見て驚く。彼は少年に、ランプを見つけた頃の姿に戻っていた。
最初のコメントを投稿しよう!