4人が本棚に入れています
本棚に追加
「バカバカしい」
取り合おうとしない大臣に、彼はランプから魔人を呼び出して見せた。
「お呼びですか?ご主人様」
恭しく振る舞う魔人に、彼は尋ねる。
「あの大臣とお抱えの兵士たちを、消してしまえるか?」
「もちろん、可能です」
さすがに青ざめる大臣に、彼は敢えて助け舟を出す。
「ただ、魔法は使える回数に限りがあるから、こちらとしても使わずに済むならそれに越したことはない。あんたの地位を脅かすことはしないから、こちらの意見を取り入れてもらえないか?」
最初のコメントを投稿しよう!