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「わぁああ。立派な旅館…」
創業100年を超える伝統的な旅館に到着した。係長によると改装されたばかりらしく、レビューも高い良い所らしい。
「坂倉商事御一行様、お待ちしておりました。」
真ん中の女将を筆頭に、見とれるほど丁寧なお辞儀が繰り広げられていく。運動会でやったウェーブを思い出すなぁ。
女将の隣には、私を見て固まっている女性が1人……私の顔になにかついてる?
見た目からして、同級生かな。
その人は女将の指示を仰ぎ、奥へと消えていった。後ですれ違ったら聞いてみよう。
にしても、見覚えがある気がする…。
───────
出雲大社の近くの大通りで自由時間。咲ちゃんと共に人混みの中を歩く。
「有名チョコレート専門店のチョコレート大福…!」
美味しそうな写真ののぼりを発見してしまい、吸い寄せられるように店に向かう。
10人ほど並んでいる列の最後尾に並んだ直後、咲ちゃんを置いてけぼりにしたことに気がついた。
「ごめん、さきちゃ…」
振り返ると、私の真後ろに……
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