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他にもこんなことがあった。
私とマリちゃんが遊ぶ約束をしていた日のことだ。私は待ち合わせ場所に10分早く到着して、マリちゃんがやってくるのを待っていた。
しかし、マリちゃんは待ち合わせ時間になっても来ることはなかった。
今まで予定に遅刻したことなんてなかったのに、何かあったのだろうか……。
とりあえず私は連絡を取った。
「先に待ち合わせ場所についたけど、少し遅れそう?」
連絡を待つこと一時間、ようやく返信がきた。
「ごめん、何の話?」
約束に遅れているうえに、こんな返信を送ってきたものだから苛立ちを隠せなかった。
「それはないんじゃないかな? 約束の時間に遅れておいて、その言い方は酷いよ」
「約束って本当に何のこと?」
「今日、遊ぶ約束してたじゃん! 時間も決めて、会おうねって!」
「ごめん、本当に覚えてない。 私そんな約束した覚えないよ」
私がおかしいのだろうかと、私は自分の予定表を確認した。確かに今日、マリちゃんと遊ぶことになっている。
それからマリちゃんの話を聞いていくと、マリちゃんは本当に約束を覚えていないようだった。
私は怒りを通り越して、悲しくなった。これも後遺症の影響なのだろうか。
そんなことばかりが何度も起こり、私はマリちゃんとの関係性を考えるようになっていた。
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