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人斬りを生業としている芥辺のもとに依頼が舞い込んできたのは、つい先日のことであった。仕事仲介人の朝霧に呼び出された芥辺は「蒼龍という人斬りを始末してほしい」と依頼される。
朝霧曰く、どうも最近巷では妙な人斬りの噂が広まっているのだという。しかもそれは、金持ちだけを狙うものだそうだ。貧乏者は狙わないようだが、富のある者ならば悪だの善だの見境なく襲うらしく、このまま放っておけば被害が増える一方だという。そこで、腕利きである芥辺に依頼してきたということだった。
報酬額は相場より高めのものを提示してくるあたり、相当困っているようだ。
朝霧の話を聞き終えると、芥辺はすぐに承諾した。そして今宵決行することに決めた。
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