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鋭い刺激に背筋がこおった。全身の肌がしびれるような感覚だった。
俺が声にならないうめきをあげ続ける間、男は俺の硬くなった部分をやんわりと握り上下に動かしていた。
「あっ……!ト、イレ……!」
「大丈夫。出してごらん」
「やだっぁ、あっ!!」
涙がこぼれる。男は手の動きをはやめ、俺は駆り立てられるようにお腹に力をこめた。男に握られた先端からたまっていたものが吐き出される。
二度、三度とそれはあふれ出た。
はじめての感覚に混乱して体がふるえた。悲鳴を上げると、男に涙をなめとられる。視界がにじんで顔がよく見えない。
男は汗をかいていた。呼吸がみだれ、熱い吐息が頬にかかる。どうしてだかよくわからないけれど、このときひどく恐怖を感じた。
男は俺の体から手を離さない。
息を荒くし、ぞっとするほど低い声でささやいた。
「かわいい、かわいいなぁきみ……もう少しだけおとなしくしていてくれよ」
男はさらに手を伸ばし、俺の太ももの間をこえて尻をなでた。濡れた指の感触に鳥肌がたつ。
割れ目を開き、すぼまったその穴に指先がふれる。
俺のかすれた悲鳴は男の手のひらに吸収されていった。俺が暴れるほど、男は楽しげに笑う。
「じっとしていて。でないと、君も君の両親みたいになっちゃうよ?」
はっとして顔をあげると、両親が寝ているはずのベッドは不自然なくらいに静かなことに気づいた。
(おとうさん?おかあさん?)
掛け布団はこんもりと膨らんでいて、両親の体をすっぽりと隠している。
「気になる?ふふ、後で教えてあげる」
背中に、硬い棒のようなものが押しつけられた。体のふるえが止まらない。
「さっきよりもっと気持ちいことしよう、ね」
男は俺を抱えたままゴソゴソと動き、ぬめった、生暖かくて硬いものを尻の割れ目にぴたりとあてた。
「いやだ……こわい」
背後で楽しそうな笑い声が上がる。
「おびえている君は本当にかわいくて魅力的だ。いいかい、声を出すなよ。警察にも話しちゃいけない。終わったら、すぐにシャワーを浴びて体を洗え。いいね、君は今夜何も見てないし、何もしていない。俺にも会っていない。自分の部屋でただ寝ていただけだ。わかった?」
俺は涙をボロボロとこぼしながら必死でうなずいた。
男は、やっぱり君はいい子だね、といいながら俺を抱きしめる。ギュッと目を閉じて、恐怖に耐えた。
そこから先はぷっつりと意識がとぎれ、気づくと朝になっていた。
そのまま床で寝ていたらしい。体を起こすと尻が痛んだ。むき出しの下半身を見ると、乾燥した白い何かで股間が汚れている。体をねじって尻を見ると、割れ目から血が流れていた。
両親が寝ているはずのベッドは、変わらずこんもりと膨らんだままだった。
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