手紙

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 手紙を読んでみて……やはり過去の自分が書いたらしい。  18年後で30歳というのなら、書いたのは12歳。  確かに小学生の頃、“祐子”が何となく嫌で“ゆう”と書いていた。  まぁ、何となく小学校卒業の時にそんなものを書いた気はする、その程度だが。  だが、それなら……なぜ38の今届いたのか? 「あれ?それ何?手紙?」  娘が覗いてきてテーブルに置いていた封筒を手にする。 「ん?どーいうこと?ママから?」  宛名を見た娘はイタいモノでも見るような顔をした。 「そう、小学生の私から」 「うわぁ……タイムリープ?」 「タイムカプセルって言いたい?」 「そう、それ」 「惜しくないからね」  そんな中学生の娘一人にも恵まれて簡単なパートもしている平凡な主婦。  小学生の私が未来はこんな程度だと知ったらどう思うだろうか?
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