植物性AI

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エレベーターに乗り、会社のオフィスに入ると まだ誰も来ていないせいでオフィス内はとても暑かった。 「暑いですねぇ」 吉里はフーフー息をしながらワイシャツの上のボタンを緩めた。 「仕方がないよ。我々が早く来ているのだから。 今、エアコンの温度を下げたから涼しくなるだろう」 「本当に夏は嫌ですねぇ」 そんな会話をしながら会議室へと我々は入った。 私達は着席すると、吉里はいそいそと紙袋を出してきた。 「それで吉里君、見せたい物とは?」 「ああ、はい。この紙袋の中に入っているのですが。 ちょっと面白いんですよね、これ」 そう言って、彼が紙袋から出したのは・・・
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