短編ドラマ

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朝6時 いつも通り起きて何も食べないで学校へ行く。 父は35歳でアイドルをやっている。紗倉涼介(さくら りょうすけ) 私は14歳の中学3年生。友達と組んでいるバンドに所属している。                 紗倉涼華(さくら すずか) 主に音楽活動がメインだけど最近忙しくてあまり活動してない。 学校ではできるだけ長袖長ズボンで髪は下ろしている。 友達には「暑くないの?」、「結んだ方が可愛いよ〜」とか言われる。 ホントは暑いし結びたい。だけどしょうがないことだ。 放課後 今日は久しぶりにバンドの皆と集まる。 集まると言っても3人のユニット。 来週の音楽番組に出ることになったらしい。 今日はパフォーマンスする曲を決める。 こと(メンバー)『やっぱりこのバンドの曲にしよ!私がギター、涼華はドラム、              廉はオルガン!これで良くない??』 廉「おぉ!良いじゃん!じゃあ今日は一旦帰って個人練習をしよ!!」 涼華「早く帰りたいだけじゃんw」 廉「別に良いじゃん!だって涼華の家にはイケメン父がまってるじゃん!」 こと「そうだよー仲良い家族なんて羨ましい!じゃあ今日は帰ろっか!」 廉「サンセー!!」  涼華「(´Д`)ハァ…気をつけて帰ってね〜(^_^)/~」 こと「バイバイー!」 廉「また明日!!」 涼華「うん‥」 私も家に帰ろっかなー今日はお父さん仕事で居ないはずだし。 ガチャ 「ただいまー」    「・・・」 返事がこないのはいつものこと。 いつからだろう。こんな日々が続いたのは 。とりあえずご飯でも食べるか。 『おい。邪魔』  「 っ‥お父さん?何でっ?仕事は?」 『仕事は終わった。そういえばお前、来週の音楽番組に出るのか?』 「…うん」 『 いつも通りやれよ。やんなかったらどうなるか分かるよな?』 「……うん」 『分かったらさっさとそこどけ』 「ゴメンナサイ」  私は心の中で少し嬉しい思いがあった。 音楽番組では仲良い家族の真似をする。 私の理想は仲がよく楽しい家族。それを出来る時がくる。 こんな嬉しい時間は他にはない。なぜか少し楽しみになった。
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