日常からの反撃

いつもの自販機2

　毎朝、自販機で缶コーヒーを買うのが習慣になっているが、出てくる缶が凹んでいる。他の人が買った時はそんな事ないのだろうけど、自分が買う缶の殆どは凹んだ物が出てくる。缶の側面が凹んでるぐらいはまだいい。最悪なのは飲み口が凹んでいる缶が出てきた時だ。こんな物を飲もうとしたらポトポトとコーヒーがこぼれてくる。ダラリと垂れてくるよだれのように。
　この間、「なんで俺ばっかりこんな目に遭うんだ!?」と思った事があった。買った缶が凹んでるのは慣れっ子だ。凹んだ缶と遭遇し過ぎたせいだろう。いつも無糖コーヒーを買うのだが、その時は財布を鞄に入れながら買おうとした。そのせいで間違えて微糖コーヒーのボタンを押してしまった。当然、微糖コーヒーが出てきたのだが、その間違えた缶も凹んでいた。俺の気持ちもいつもの倍凹んだ。

　間違えた缶コーヒーからの反撃である。