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「……実は、両親が離婚寸前だったんです。で、ちょっと、お休みを」
私は自分の気持ちを言える相手を、ニシキさん意外に知らない。
ぽつりと呟いた言葉が、部屋に響き、しみこんでいく。学校の友達にも、先生にも言えない。
だけどニシキさんになら、言える気がする。
私はマグカップに入ったカフェオレを見ながら、そう思った。
『はぇえ……じゃあ、ちょっとルーム変える? このままだと、他のフォロワーさんはいれるから』
「あ、じゃあ、お願いします」
『あいよ』
ニシキさんが通話を切る。
一瞬、不安になった。もしこのまま、ニシキさんが通話を再開させなかったらどうしようか、って。
だけどすぐさま、新しい通知が来た。
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