詩 赤い月の呪い

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詩 赤い月の呪い

 とっても赤い月  丸くてやわらかな光を  私達へ降り注いでいる  見つめていると だんだんと 「タノシクなってきちゃったな」  歌って 踊って 騒ぎましょう さあ 「現実なんか忘れちゃって」  叫んで 笑んで 災難で  呼ばれたからには 行かなくちゃ  めいっぱい 血の様な夜を受け止めて  目を細めるの ほら 月が笑っているわ  最高の時間を ありがとう  だって 退屈なんて 消えて彼方 「何をそんなに大事にしているの?」  まだあなたは正気  染め上げなくちゃ  さあ 狂気の道を歩きましょう  きっと タノシクなれるわ 幸せね  歌って 踊って どんでん返し 「逃げられないよ。知らないの?」  叫んで 笑んで 苛んで 「はやく はやく こっちに来てよ」
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