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「ハイウィンストーム」
ウェインの詠唱の後直ぐ様無数の風の刃が現れウォールシルドをかき消す。
「やはり、これだけでは防げぬか。化け物共め」
「リチャード様如何なさいますか」
「このままでは全滅する兵を後退させよ」
「了解です」
その間もウェインたちはリチャード候たちを取り囲むように包囲を形成しながら攻めていた。
「そろそろだな」
アルウィンが呟く。
「ああ、これで完全に包囲して逃げ場はない」
それにウェインが答える。
「リチャート様大変です。完全に取り囲まれました」
「うぬうっ、まさかこれ程とは……」
――――どうする。無駄に兵を殺すわけには行かぬ。
――――となれば一騎打ちしかあるまい。
意を決したリチャード候が口上を述べる。
「我が名はリチャード・ダグラス・レイン。雌雄は決した。かくなる上は一騎打ちで勝敗を決したい。故にお相手願う」
それにウェインが応じる。
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