~3章~

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 ウェインの意図を汲んだカルザルが話を続ける。 「如何にも。今回の作戦は余とカルザルに黒狼騎士団500騎。それにピエールのキマイラ騎士団1000騎、弓騎兵1000騎に歩兵2500人を加えた第一師団とアルウィンとウェザードに黒狼騎士団500騎。それにアルバートのグリペン騎士団1000騎、弓騎兵1000騎に歩兵2500を加えた第二師団の二手に分かれて攻撃することにする。第一師団が北側の門、第二師団が南側の門を担当するつもりであるが異論はあるか」 「それでいいんじゃないか」  そう言いながら笑みを浮かべるアルウィン 「それで良いのではないかな」  カルザルもそれに続く。 「異論はござらぬ」  表情を変えずに答えるウェザード。 「私も異論はありませぬ」 「私もそれでよろしいかと」  それに、アルバートとピエールが続く。 「あい解かった。では、明朝7シーク(7時)に侵攻を開始する。それまで各自準備をしておくように。以上解散」 「アルデ・ウル・バルダ」(了解です。勝利を我が手で) 皆が去っていく中、アルウィンがウェインの下を訪れ話し掛ける。 「しかし、いつの間に密偵なんかを放っていたんだ」  鳩が豆鉄砲を食ったような表情を浮かべ話すアルウィン。
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