5章

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「余の名はウェインスロット・バロス・スタイナー。余がお相手いたそう」 「ウェイン殿感謝いたす」 「いざ尋常に参る」 二人はそう言うと3mくらいの間合いを保ち合い退治していた。じりじりと間合いを詰め最初に動いたのはリチャード候の方だった。 「ウォーターランス」    リチャード侯が詠唱すると無数の水の槍が現れウェインを襲う。 「ウィンシルド」  寸での所でウェインは詠唱し風の盾で攻撃を凌ぐ。そして、ウェインは涼し気に笑みを浮べた。 ――――くっ、やはり効かぬか。 ――――ならば……。 「ウォーターランス。エルド。ウォーターランス」  リチャード侯がそう詠唱すると先程よりも多くの水の槍が現れウェインを襲う。 ――――ほう、二重詠唱か。 ――――ならば、余も応えねばなるまい。 「ウィンシルド。エルド。ウィンシルド」  ウェインもすかさず二重詠唱を唱え水の盾を呼び出すと攻撃を凌いだ。
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