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これは長門部隊長からの指示だった。
『出所を探るために事細かく、口にした者を記録しておけ』と言われたからだ。
そして乃愛は長門中佐からこうも指示された。
『泳がせたいから否定するな。案じて報告してくれた者には上官からの指示待ちと伝えて真偽をぼかしておけ』と――。
乃愛は父からの言葉を思い出していた。
なにかあれば部隊長とシドに相談しろと。
まずは直属の部隊長に報告が届いたし、指示も得た。
父からの言葉どおり、乃愛は長門中佐に従っている。
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