1.幼馴染みバディ

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 父が失ったバディ、父の最高の相棒と言われた男性『相馬パパ』は、幼馴染み『陽葵』の父親だった。  父親同士が最高の相棒同士。DC隊で最高のバディともて囃されていた。そして娘同士は大親友の幼馴染みに。  岩国基地の日本人官舎に住んでいた時から、父と相馬パパは仲が良かった。私生活でも相棒だった。  岩国の日本人官舎では、岩国基地に勤務する隊員の家族が集まっていた。  そこでおなじ小学校に通って、バカみたいに駆け回って遊んだ幼馴染み。乃愛と陽葵と大河。父親の転属で住む場所が変わり転校、一時は離れても、小笠原総合基地でまた三人一緒になった。そこからは、インターナショナルスクール通いになって、三人一緒にジュニアハイスクールとハイスクールと小笠原で学生生活を過ごしてきた。  乃愛と大河は実務隊員を目指し、陽葵は事務官を目指した。  やがて大河と陽葵は結婚をした。こちらも『幼馴染み夫妻』として有名だった。  目の前で最高のバディを見てきた幼馴染み同士。  だが数年前、乃愛の父は生き残り、陽葵の父親は殉職。それも子供として見届けてきた。  その後、乃愛の父、剣崎透(けんざき・とおる)は海軍から退き、一般民間人として新島に住み続けている。  代わりにいま、娘の乃愛がダメージコントロール部隊にて勤めている。  幼馴染みの陽葵も『どちらが殉職してもおかしくなかったのだから、(とおる)おじさんのせいじゃない』と言うが、父は自分を許せないままの日々を過ごしている。  陽葵はそんな父を見かけるたびに、辛くなるのだそうだ。  今日も夫の大河は妻のそんな姿を憂い、ふと乃愛の前で呟いてしまったようだが、乃愛も乃愛で娘として暗澹となる思いがある。
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