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「ミーはピンクが好きなの!」と言って勝手に選んだピンクの水玉プレートの上にはお水、カリカリ、そして一際と輝きを放つゴルフォーが乗っていた。
正式名称は、ゴールデン・フォン・ドヴォーという名称らしいけど、とーちゃんは、ゴルフォーと言ってミーのお皿に入れてくれる。魚の身をほぐし、上品なスープに包まれたゴルフォーは、マグロの旨味と出汁から出る甘味のハーモニーを生み出し、ミーの身体に入っていく。
甘露にゃ。
腹も満たされたミーは、残った仕事を片付けようと玄関に置いてある虫籠に近寄る。
そして目を丸くする。
ワタゲがいない!
昨日は、確かにいたのに!
キーが学校に行く前も確かにいた。
「行ってくるねーヘラクレス」
そう無邪気に言って学校に行ったにゃ。
見ると虫籠のフタが小さく空いてる。
虫籠にはワタゲの他にシジミチョウもいた。
恐らく可哀想に思ったとーちゃんかママさんが逃がそうとフタを開けてその隙に・・・。
まずいにゃ。
外に逃げていれば、それならそれでいい。
だが、もしまだ家の中にいたら・・・。
ミーは、慌ててママさんのところに駆ける。
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