サヨナラを君に

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「「別れよう」」 ――――あれから、6ヶ月が過ぎたが俺は生きている。奇跡的に癌が消え平穏に暮らしている。  とは言え七瀬は失ってしまった訳だが……  七瀬が言うには、七瀬と関係を持つとその男性は死ぬ運命にあるとの事だった。  俺が3人目で偶然ではなく必然と確信したようで、もしかしたら別れたら助かるのではと考えたみたいだった。  どうも、それが正解だったようで、おかげで俺は今も生きている。  七瀬はと言うと今は特別な誰かを作ることなく一人で過ごしているらしい。俺が最後の男だよって言っていた。  俺は、願わくは七瀬の呪いのようなものがとければと思っているのだが……。  今にして思うに、やっぱり七瀬は運命の人だったように思う。こうして、俺の心の記憶の片隅で生き続けるのだから……。  最高のサヨナラ(愛)をくれた君が……。                                                              了
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