神のいたずら

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 違う。 由香里は思った。 朝、目が覚めていつも通りに学校へ行った。 だが、星矢がいない。代わりに別所亘という男子が星矢の席に座っていた。 クラスメイトに聞いても先生に聞いても、その状況を奇妙には思っていないようだし逆に笑われる始末である。 蓮には 「由香里、性格変わったね」 と言われた。 放課後、カラオケに誘われても断った。 「由香里は俺と遊ぶんだ」 別所がそう言って、腕を首に回そうとして来ても振り払った。 「今日はどうしたんだよ」 と言われても逃げた。 「ッチッ、何だよ」 と後ろから別所の舌打ちが聞こえた。
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