1章  滅び

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 自販機に着くと、コーラとジンジャーエールを2本ずつ買った。  そして落ち着いた足取りで校舎に戻ろうとした。  が、僕の目前に影が行く先を阻んだ。  それは小さい影――カラスくらいの鳥だった。  「何で鳥がこんなところに・・・?」  しかも、体が青紫色に発光している。  ・・・・・・発光?  鳥って発光するか?  「ギャアギャアァ!」  突然、鳥が叫びだした。  それも耳鳴りがするくらいに。  眩い光が視界を覆った――  遠くで爆発音が聴こえた気がした。  地面に亀裂が走った。  亀裂は徐々に広がり、地面が割れていき崩れていく。  「なっ・・・!」  僕が驚いたのは、地面ではない。青空である。  さっきの鳥が大きくなっている。    『今よりこの世界は滅ぶ』    鳥が喋った。何の比喩でもない。  どういう意味なんだ・・・・・・?  刹那、光が急速に縮んだ。  そして、僕の視界に最初に映ったものは――  「砂漠?」  砂の世界だった。  『この星はもう地球ではない。そしてこの世界、この星は――魔界(ディアルド)となった』  何・・・?
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