1章  滅び

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 「はぁ」  ほんっとうに運がついてないな。  「あのさ、もう僕に話しかけないでくれる?」  風華は当たり前だと言わんばかりの雰囲気で、  「分かりました。貴方とは金輪際話しかけないことにするわ」  と僕に言い放って去って行った。  「何なんだ」    玄関前にクラス発表の紙が貼られているのを確かめると、僕は1−3の1番だった。  教室まで辿り着き、扉を開けた。  椅子を引いて座ると、周りの視線がキツいことに気が付いた。  「おい来たぞ。彼奴が神崎さんの元カレだってよ」  「えっ、あの美少女神崎さんの?」  「彼女の話によると、付き合ってから暴動されていたらしいぜ」  「まじかよ。やべぇな、彼奴」  「あの人、見た感じそんなにイケメンじゃないわね」  「ね。神崎さんも何でああいう人と付き合ったりしたんだろう」  「絶対関わりたくない」  「陰キャ臭が纏わり付くんですけど〜」  「ウケる〜!」  などと、僕に対する噂話が起っていた。  男子からの視線はキツい。  女子は僕についてヒソヒソ話している。
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