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「はぁ」
ほんっとうに運がついてないな。
「あのさ、もう僕に話しかけないでくれる?」
風華は当たり前だと言わんばかりの雰囲気で、
「分かりました。貴方とは金輪際話しかけないことにするわ」
と僕に言い放って去って行った。
「何なんだ」
玄関前にクラス発表の紙が貼られているのを確かめると、僕は1−3の1番だった。
教室まで辿り着き、扉を開けた。
椅子を引いて座ると、周りの視線がキツいことに気が付いた。
「おい来たぞ。彼奴が神崎さんの元カレだってよ」
「えっ、あの美少女神崎さんの?」
「彼女の話によると、付き合ってから暴動されていたらしいぜ」
「まじかよ。やべぇな、彼奴」
「あの人、見た感じそんなにイケメンじゃないわね」
「ね。神崎さんも何でああいう人と付き合ったりしたんだろう」
「絶対関わりたくない」
「陰キャ臭が纏わり付くんですけど〜」
「ウケる〜!」
などと、僕に対する噂話が起っていた。
男子からの視線はキツい。
女子は僕についてヒソヒソ話している。
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