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自販機に着くと、コーラとジンジャーエールを2本ずつ買った。
そして落ち着いた足取りで校舎に戻ろうとした。
が、僕の目前に影が行く先を阻んだ。
それは小さい影――カラスくらいの鳥だった。
「何で鳥がこんなところに・・・?」
しかも、体が青紫色に発光している。
・・・・・・発光?
鳥って発光するか?
「ギャアギャアァ!」
突然、鳥が叫びだした。
それも耳鳴りがするくらいに。
眩い光が視界を覆った――
遠くで爆発音が聴こえた気がした。
地面に亀裂が走った。
亀裂は徐々に広がり、地面が割れていき崩れていく。
「なっ・・・!」
僕が驚いたのは、地面ではない。青空である。
さっきの鳥が大きくなっている。
『今よりこの世界は滅ぶ』
鳥が喋った。何の比喩でもない。
どういう意味なんだ・・・・・・?
刹那、光が急速に縮んだ。
そして、僕の視界に最初に映ったものは――
「砂漠?」
砂の世界だった。
『この星はもう地球ではない。そしてこの世界、この星は――魔界となった』
何・・・?
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