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「これは僕が買ったものなんですが」
「俺が頼んだやつじゃん。だから俺のものなの!」
堪忍袋の緒が切れた気がした。
「・・・・・・そんなに欲しいならくれてやりますよ」
そして4本のペットボトルのキャップを全て開け、勢い良く地面にぶち撒けた。
「ほら、飲みたいなら飲んで構いませんよ?もっとも、“飲めたら”の話ですが」
「て、んめぇ!陰キャのくせに御猪口ってんじゃ――「一つ、いいですか?」」
「はぇ?」
凌は驚いたのか、素っ頓狂な声を上げた。
「僕はもう自分を変えていかなければならないと思います」
「だから――「陰キャとか、この際どうでもいいだろ」
「お、お前。いきなり口調変えたところで――「俺は、もうあんたらみたいな自由人に構っていられない!!」
「・・・・・・!?」
凌を置いて歩みを進める。
「おい、陰キャ。調子に乗るなよ?」
更に声が聞こえた。
伊藤諒也、笹木魁そして、加藤武瑠の3人もいた。
「何だよ、器のちっせえ人たち」
「お前、俺らのことを舐め過ぎても良いことはねえぞ!」
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