2章  崩壊

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 「これは僕が買ったものなんですが」  「俺が頼んだやつじゃん。だから俺のものなの!」  堪忍袋の緒が切れた気がした。  「・・・・・・そんなに欲しいならくれてやりますよ」  そして4本のペットボトルのキャップを全て開け、勢い良く地面にぶち撒けた。  「ほら、飲みたいなら飲んで構いませんよ?もっとも、“飲めたら”の話ですが」  「て、んめぇ!陰キャのくせに御猪口ってんじゃ――「一つ、いいですか?」」  「はぇ?」  凌は驚いたのか、素っ頓狂な声を上げた。  「僕はもう自分を変えていかなければならないと思います」  「だから――「陰キャとか、この際どうでもいいだろ」  「お、お前。いきなり口調変えたところで――「は、もうあんたらみたいな自由人に構っていられない!!」  「・・・・・・!?」  凌を置いて歩みを進める。  「おい、陰キャ。調子に乗るなよ?」  更に声が聞こえた。  伊藤諒也(いとうりょうや)笹木魁(ささきかい)そして、加藤武瑠(かとうたける)の3人もいた。  「何だよ、器のちっせえ人たち」  「お前、俺らのことを舐め過ぎても良いことはねえぞ!」  
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