2章  崩壊

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 諒也の渾身の一撃が出た。  俺はそれを難なく躱すと、諒也に腹パンをお見舞いした。  「ぐふぉ!?」  「この野郎――がはぁ!!」  「舐めんな――げふぅ!!」  「あんたたちは俺のことを舐め過ぎた」  「・・・・・・っ!」  「その結果がこれだ」  ビッと、親指を下に向けた。  「ふざけんなっ!」  「お前は陰キャでも何でもない!」  「そうだ!この化け物め!」  俺の右視界の端に凌がパンチを繰り出している。  ――が、俺は既にそれを受け止めていた。  「なにぃ?」  「君たち4人共、これ以上俺に逆らうなら――」  「ぎゃあああっ!痛い痛い痛い!やめろ陰キャー!!」  「俺の力が溢れてしまうだけだ」  「「「「ひっ!?」」」」  男子たちはそこから動けなくなる程びびっていた。  俺は脚をゆるりと動かす。  ここが学校内だとすれば、北に行くと東京都市、東に港、南に海、西に山岳地帯だな。  いやしかし、謎の現象が起きていた後のことだ。砂だけの世界――砂漠地帯が広がっているだけの可能性が高い筈だ。
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