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諒也の渾身の一撃が出た。
俺はそれを難なく躱すと、諒也に腹パンをお見舞いした。
「ぐふぉ!?」
「この野郎――がはぁ!!」
「舐めんな――げふぅ!!」
「あんたたちは俺のことを舐め過ぎた」
「・・・・・・っ!」
「その結果がこれだ」
ビッと、親指を下に向けた。
「ふざけんなっ!」
「お前は陰キャでも何でもない!」
「そうだ!この化け物め!」
俺の右視界の端に凌がパンチを繰り出している。
――が、俺は既にそれを受け止めていた。
「なにぃ?」
「君たち4人共、これ以上俺に逆らうなら――」
「ぎゃあああっ!痛い痛い痛い!やめろ陰キャー!!」
「俺の力が溢れてしまうだけだ」
「「「「ひっ!?」」」」
男子たちはそこから動けなくなる程びびっていた。
俺は脚をゆるりと動かす。
ここが学校内だとすれば、北に行くと東京都市、東に港、南に海、西に山岳地帯だな。
いやしかし、謎の現象が起きていた後のことだ。砂だけの世界――砂漠地帯が広がっているだけの可能性が高い筈だ。
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