2章  崩壊

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 ここから一番近い場所は、東の港だな。  そこから海産物を盗み食べれば良い。  とは言え、この距離を歩くのは流石に・・・・・・  脳内に一つの考えが浮かんだ。  そう言えば、砂の下は確か水が有るとか無いとか科学の授業でやってきたような。  素手で地面を掘ること数分後――  「有ったな」  しっとりとした感触が伝わってきた。  水がある証拠だ。  「どれどれ」  掌で掬って飲んだ。  「まあまあだな」  取り敢えず・・・  「魔法みたいな能力とか有れば良いけど」  その場でウィンドウと叫んでみた。  すると、視界の端にゲーム画面でよく遭った光景が有った。  「ウィンドウ画面?」  勝手に名付けた画面の文字は日本語ではなく、全く読めない文字だった。  適当に『¹』と有った数字をタップしてみた。  すると、掌から火が出た。  威力が物凄そうな火力な筈なのに、全然熱くない。  続けて『²』をタップ。  今度は水が出てきた。  これも水力が桁違いなのに、全く冷たく感じない。  『³』は土、『⁴』は風、『⁵』は木ノ葉が出た。  枠が続いてるので、技が増やせるのだろう。
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