1章  滅び

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 「用がないなら――「いっ、一緒に食べてください!!」」  「・・・・・・はい?」  一瞬の間の後、僕の喉から出た言葉がこれだった。  「今、なんて?もしかしたら僕の聞き間違いかもしれないから――「綾崎君!!」」  「っ!」  びっくりした〜。急に声を上げるから一体どうしたのか。  「お願い!」  すると、神崎さんが頭を下げながら頼み込んだ。  どうして!?  「あ、頭を上げてよ、神崎さん。急に言われても頭が追いつかないと言うか、何と言うか・・・」  そう指摘してみれば、みるみる内に顔を朱色に染めていく神崎さん。  「ぅあ、と、そのっ!」  「その?」  どうやら彼女は、相当恥ずかしがっているようだ。  「綾崎・・・君は、さ」  「うん」  何を訊いてくるんだろう?  「・・・付き合っている人、いるの?」  「ぶふぉっ!!」  突然の意味深な問いかけに――噎せてしまった。  「ちょっ、綾崎君!?えっ、大丈夫・・・そう?」  「あっ、ああ!大丈夫だから・・・その」  「答えて!」  「ちょいちょいちょい待ちぃって!」  「何ですか?」  神崎さんがほっぺをプクーと膨らませている。
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