1章  滅び

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 「それ、本気・・・なの?」  「私は至って本気ですが?」  「ご飯・・・食べてからにしよっか」  「・・・・・・はい」  僕がご飯を食べ終えると、神崎さんはまだ食べていた。  「・・・ハホ」  「食べ終えてからでいいから・・・」  神崎さんは食べ物をごくんと飲み込むと、弁当箱を片付けながら訊いてきた。  「あの、先程の質問・・・」  「答えを、か」  「ええ」  俺は一回深呼吸してから神崎さんに向き直り、口を開いた。  「別に。付き合っている女の子は一人もいないよ」  「ほ、本当ですか?」  「うん」  「嘘でないと?」  「あ、うん」  疑り深い人だなー。  コホンと咳払いをすると、神崎さんの表情が引き締まった。  「改めまして。貴方と同じクラスメイトの、神崎風華です。以後、お見知り置きを」  「えっと僕の名前は――「綾崎昴君、ですよね?」」  「もう知っているもんね」  「勿論、他の学友の方々の名前も把握しておりますので」  『全て』を強調したのには意味がるのかな・・・?  そんな疑問を振り払い、俺は神崎さんに質問した。
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