1章  滅び

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 「それで、何で僕にあんな質問を・・・?」  「それには・・・・・・」  「正当な理由、とでも?」  「はい・・・」  「で?」  「・・・・・・私は」  「うん」  「貴方のことが・・・・・・」  「うん」  「貴方のことが――!!」  次の瞬間――神崎さんが爆弾発言をした。  「へっ・・・?」  「!!」  「・・・じゃなくて?」  「はい?」  「・・・何で過去形?」  すると、何かに気付いたのかどんどん顔を朱く染めていく神崎さん。  「あっ」  「ずびばぜんっ!!」  ゴンッ、と頭を地面に打ち付けたのにも気付かずに、神崎さんが連呼しながら謝った。  ゴンッ、ゴンッ、ゴンッ、ゴンッ、ゴンッとヒートアップしていく神崎さん。  その額は、痛々しいくらいに皮膚が切れていて、そこから内出血が溢れ出ていた。  「お、落ち着こうか神崎さん!」  はっ、と落ち着きを取り戻すと、神崎さんは正座をしながらごめんなさいと言った。  「それにしても、意外だね」  「綾崎君。私は本気ですよ」  「いやぁ、でもさ。あの学校一美少女の神崎さんが、こんな腐れた陰キャを好きになるなんて。普通有り得ないよ」
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