1人が本棚に入れています
本棚に追加
「それで、何で僕にあんな質問を・・・?」
「それには・・・・・・」
「正当な理由、とでも?」
「はい・・・」
「で?」
「・・・・・・私は」
「うん」
「貴方のことが・・・・・・」
「うん」
「貴方のことが――好きでした!!」
次の瞬間――神崎さんが爆弾発言をした。
「へっ・・・?」
「好きでした!!」
「・・・好きじゃなくて?」
「はい?」
「・・・何で過去形?」
すると、何かに気付いたのかどんどん顔を朱く染めていく神崎さん。
「あっ」
「ずびばぜんっ!!」
ゴンッ、と頭を地面に打ち付けたのにも気付かずに、神崎さんが連呼しながら謝った。
ゴンッ、ゴンッ、ゴンッ、ゴンッ、ゴンッとヒートアップしていく神崎さん。
その額は、痛々しいくらいに皮膚が切れていて、そこから内出血が溢れ出ていた。
「お、落ち着こうか神崎さん!」
はっ、と落ち着きを取り戻すと、神崎さんは正座をしながらごめんなさいと言った。
「それにしても、意外だね」
「綾崎君。私は本気ですよ」
「いやぁ、でもさ。あの学校一美少女の神崎さんが、こんな腐れた陰キャを好きになるなんて。普通有り得ないよ」
最初のコメントを投稿しよう!