手燭はテンダネス

今日も泣いちゃった

なぜだか
急に淋しくなって

昨日も泣いていた

なぜだか
孤独が消せなくて

いつも不透明な何かに
心を遮られている

でも気づいたら
私は胸の中に
灯りを持っていた

泣いたときに
声をかけてくれる人

泣きやむまで
大丈夫だよって見守ってくれる人

言葉が温かくて
それはオイルのように
火を灯し

気遣いが温かくて
それは私を暗闇から導く
手(て)燭(しょく)になって

あなたが言うなら
信じてみてもいいよ

あなたが行くなら
ついて行ってもいいよ

頼りきり　任せきり
弱い自分は変えなきゃいけない

分かっているのに

頼りきり　任せきり
それでもあなたは私を見捨てない

手燭はテンダネス

柔らかな炎が
胸の内側を煌(きら)めかせる

多分これを指(さ)して

人は恋だと言うのだろう

あなたに恋するなら

恋してあげても
いいよ？